隠し要素と賜物を含めたネタバレ内容が記事に含まれます。ご了承ください。

今回は前回の《妹猫のエルマーニャ》に続き、
2柱目の神《変転のノーマ・ノーラ》の聖地へ向かうわ。

時間デ心が入れ替わルカミサマだっタよネ~?
ドッチがどっちニなるンだロ~?

あの時計を持ったウサギの所へ向かいましょう。

聖地も森に囲まれているのね。
小さな小川が流れていて、果実の木も生えている。
…なのに何故、こんなに鬱蒼としていて不気味なのかしら…?

ヌイの聖地ノ側にモ変な森アルでショ?
こんナカンジじゃナイの~?

あそこは特殊な魔法がかけられていて、
入った者にクミロミ様の所の妖精たちがイタズラするだけよ。
ここは何ていうか…入った者が生きて出られなさそう…というか。

祭壇の周囲が荒れ果てているわね…。
一体どんな少女と少年が奉られているの?

ン~、こんナ怪しい森にハ子供ヲ食べちゃウ魔女がいそウだけド、
逆ニ魔女の方ガ食べらレちゃいソウだよネ~。
カスタムゴッド(5)《変転のノーマ・ノーラ》

新鮮な肉に…血液ですって…!?
そんな物を供物に求めるなんて…これは一体どっちなの…?

やア、お花とフルーツがスキな子モいるヨ。オカシもスキだっテ。
確かノーマは大人しイ男の子デ、ノーラは勝チ気な女ノ子だっタかナ~?

一人の身体でそんなに違う物を食べて…。
お腹、壊さないのかしら?

ボクは食べ合ワセが何デモ、エネルギーにできルから安心~。

…涙ぼろぼろ零すの止めなさい、リッチ。
早々にノーラに引かれてるわよ。

ホラホラ、さよならジャないカラ元気だしテ~。
いつでモ愛と平和ノお兄ちゃンにナレるサ~。

肉も血液も流石に持ってないわね。
ネクロマンサーなのに、おみやげは大量に持ってたくせに…。

彼ノ持っテる「クーラーボックス」とかニハ入ってルかもヨ~?

次元が違えば完全に犯罪者…いえ、彼も犯罪者だったわね…。
未だにカルマは-100だなんて…。

デモ愛と平和ノお兄ちゃンだヨ。

…納得いかないわ。

早速近くノ果実の木ニぶつかっテるネ。
ササゲるつもりかナ?

ちょっとまって。
果物が好きなのは…ノーマじゃないの?
もしかしてどっちが出るのか、わざと……。

アハハ、怒らレたネ~。
デモ彼は満足ソウだヨ。

…やっぱり。わざとノーラに果物を捧げたわね。
今の時間はノーラが出てくるのかどうか、実験したのね。
ちょっと怖い子かもしれないから、怒らせない方が良さそうだけど。

満足したカラ、リンゴ食べてるネ。

わざわざノーラの祭壇の前でバリバリ食べるの止めなさい。
大のリッチがみっともないわよ。

アッやっぱリ、お肉持ってタね~。
ヴァージの影ステーキだヨ~。

えっ!?
それってまさか、《森のヴィーザル》の聖地の……。

ダネ~、沢山いタ怪しイ影だネ~。
影なのニお肉ッテ、ドウイウことだロウ??

むしろ彼が何故、ヴァージの影の肉を
未だに持っていたのかが疑問だわ…。

ノーラ…あなたはそれでいいの……?
…いいんでしょうけど…。

オイシイお肉ナラきっと嬉シイよネ~。
謎のシャドーステーキだケド鮮度モ良いミタイだし、ン~~謎肉。

そういえばスイーツも好きだったわね。
女の子らしい喜び方を見ると、少し安心したわ。
というかザッハトルテなんて持っていたのね…。

彼、ノーラにあげルお肉ガ無くなっタから、
代わりニ食料庫マデ走っテ、在庫ノお菓子出してたヨ。

驚いたわね…。
彼ってお菓子作りなんてするの?
料理するのは別の物だと思っていたわ。

ン~彼ノ信仰してキたカミサマに、
お菓子作リが得意だっタり、
お菓子がスキなカミサマがいたカラ、
その影響カモ~。

ふぅん…。
浮気者だけど神へ信仰する時はそれなりに
誠意を見せるわけね…。変わり者だわ。

…完全に懐柔されてるわね。
まあクミロミ様が祝福したザッハトルテなんだから、
最高に美味しいはずよね。
(羨ましい…)

聖地案内ヲしてタ、カワイイうさぎさんだネ。
炎と氷、加速と減速、対極にアルようナ魔法ヲ色々ト使うンだっテ~。
ナンだかオモシロそうだケド、魔法でウッカリ落ちてル物トカが
燃えタリ壊れちゃウかも~。

今、彼は食料庫から「妹の館」の隣にある倉庫に来たみたいね。

本ヲ読んデ時間を過ごすンだネ。
ココなら雪に変わるシ。
クリスマスが過ぎルのは寂しそうダケドね~。

ノイエル聖夜祭とネクロマンサーのリッチなんて、
ノーマ・ノーラと同じくらい真逆に存在すると思うんだけど…。

ヤヤ、同じザッハトルテあげタけど、
ちょっト様子が違うネ?

ノーラと違って丁寧な感謝の言葉を返してきたということは、
この子が「ノーマ」なのね。

リッチ。ちょっと。マドゥ=ラ。
それも実験する気?

ンン~しかモ次のお肉ハこれカ~。
マサニ善人だネ~。

どこがよ。

あら?
人肉ハンバーグを喜んでる……。

アレレレ~?
マさかノーマくんの中でハ、グウェンちゃんハ果物…。

そんなわけないでしょ!
どちらかというと畑のお肉よ。

………ンン?

ああ、移動中に12時間を過ぎていたのね。
さっき喜んでいたのはノーラよ。びっくりしたわ。

ン~、移動時間中ニ
入れ替わっチャってタんだネ~。

零時が過ぎたわ。
またノーマに戻ったわね。

……こら。

機械のステーキは流石ニ酷だよネ~。
ガッチャンなラ喜ぶカモだけド~。

誰よガッちゃんって。
それよりノーマが苦手な肉を送りつけておいて、
なんで満足そうに微笑んでるのよ……。

スイーツは二人トもスキなんだネ~。
ヤッパリ男の子ト女の子だかラかナ~、お菓子ハ優秀だナ~。

オヤオヤ、彼、ノーマにお花買イに行ったヨ。
チョッとウキウキしなガラ包装シテもらッテたネ~。

……なんだかエルマーニャに懐かれた時と、
同じ空気を感じるんだけど。

でも花に罪はないわ。罪深いのはリッチだけだし。
ノーマはノーラと一体どんな所に住んでるのかしら、
…やっぱりあの不気味な森みたいな所の中に家があるのかしら…。

カワイイね~、お花モラってトッテモ喜んでル~。イイナ~…。
ボクの作っタ『機械仕掛』しりーずタチもイチオウ子供ナノニ、
せっカク最新ノ「ミニミニヨンキー」とカ「コロロンコミック」あげテモ
「イェーーー!」トカ言ってスグいなくなっチャう…。カワイクないヨ~…。

あなたの所の機械仕掛たちは、ちょっと捻くれてるのよ。
なんていうか、生意気盛りの少年っぽいというか。

どくターSlumpとカ、Ultimate Superhuman Rトカ、
熟読してカラ作ったンだケドな~?

…まともな機械が出てこないじゃない……。

……マドゥ=ラくん、ニッコニコしてル。

あれは実験体を見るような目ね…。


ワあ、イケてるネ~。
レッドに装飾ガ最高にカッコイイよ~。

素敵なシルクハットね、細部までよく作り込まれているわ。
…だけどこれを彼が被る所はあまり想像したくないわね。


…『降臨体が居れば良かったのに』って呟いたの聞こえたわよ。

分かリやすいネ~。
でモ彼、ノーマくんは男の子だケドいいノかナ?

問題ないでしょ。ノーマ・ノーラは変転の神。
ノーマ・ノーラは少女でもあり少年でもあるのよ。
…ただし、少女の時はノーラだと思うけど。

ンン~、モシも願いデ性転換を願ってモ、12時間経ったラ
女ノ子のノーラにナるのカナ~?それとモ男ノ子のノーラなのカナ~?
ノーマの時ニ水ヲぶっかけたラ、女の子ニならなイかナ~??

その理屈はなんなのよ…。
こんなどうしようもない話をしていたらあのリッチ、
『私はノーマが男でも一向に構わないが』とか寝ぼけた事いってるけど。

ア~ソッカソッカ、じゃアオッケーだネ~。
ヨシ解決~。

………はあ。
案外いるのよね。クミロミ様の信仰者にも多いし…。
そろそろ次の聖地へと向かうタイミングね。
エルマーニャの時みたいに、賜った帽子とドレスを抱きしめながら
涙で枕を濡らす所は見たくないけれど。
…というか衣類を抱きしめながらベッドに入るのは許せないわ。
折角の特別品がしわくちゃの台無しになるじゃない……。

ソノ時はヌイが仕立テ直してアゲればイイんじゃナイ?

…無理よ。
あんな特殊な術を込めて仕立てられた帽子とドレスを
もう一度おなじ形にするなんて…、とてもわたしにはできないわね。
さあ、そろそろ《変転のノーマ・ノーラ》に別れを告げて、
次に向かうのは《禊のユリウス》の聖地よ。

雪と狐のお化ケがイた所だネ。
電話シなきゃ~。

それこの前も言ってたけど、何?

知らなイ?
『お化けが出たらどこに電話する?』ッテ歌。

………謎かけ?それはもうここの時計ウサギで十分よ。
それに電話しなくても悪い幽霊が出たら《禊のユリウス》の出番だわ。
呪われた品を浄化できるんだから、きっとそれも得意分野じゃないかしら。

ンンン~、科学ト超常現象ノ融合のカタチなんダケどナ~。
次回ハ呪わレたグッズを持っテ、スグに呼びまショ、ユリウス様だネ。れっつゴ~。
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